Low-Eガラスとは、複層ガラスに特殊金属膜をコーティングしたエコガラスのことで、断熱・遮熱効果が高く光熱費の節約につながるため、 現在の新築戸建住宅の半数以上がLow-Eガラスを採用していると言われています。
もし、あなたが新築やリフォームを予定していて、窓ガラスにLow-Eガラスを検討しているなら、このページを最後まで読むことをおすすめします。Low-Eガラスを選んだことによって、もしかしたら家の中で携帯やスマホが繋がらなくなるかも知れません。
Low-Eガラスが電波に影響を与えるって本当なの?
少なからず影響が出ていて、例えば通話中の音飛びや切断、データ通信エラーなど深刻な影響が出ることもあるんだ
なぜ、Low-Eガラスが携帯の電波に影響を与えるの?
Low-Eとは、低放射性能を発揮する金属と、それを保護する酸化金属を重ねたものを、透明になるまで薄くした膜状のもので、外から見ると色味がかっているのが特徴です。Low-Eガラスには、遮熱タイプと断熱タイプがあり、室外側に金属膜コーティングしたものが遮熱タイプで、室内側に施したものが断熱タイプです。
金属膜によって遮断される紫外線や赤外線は、携帯の電波と同じ電磁波の一種のため、Low-E複層ガラスの性能によって携帯の電波にも影響を及ぼします。
- 携帯の通話への影響
- 発信ができない、着信ができない
- 通話中に相手の声が飛んだり、聞こえなかったりする
- 相手に自分の声が聞こえない
- 通話中に突然切断する
- アンテナ表示が極端に少なかったり、圏外になる
- スマホのデータ通信への影響
- インターネットに繋がらない(通信サービスのエラーになる)
- ネットの速度が遅い
- メールやLINEメッセージが送れなかったり、届かない
※症状は、Low-Eガラスだけでなく、建物の構造や外壁の材質、間取り、建物周辺の環境などによっても影響を受けるため、複合的な要因で発生することもあります。
街なかの住宅街に新築する場合でも電波って届かないの?
携帯基地局が自宅の周辺に建っていると思っても、様々な要因が重なって症状が出てしまうことがあるんだ。
エコガラス以外にも電波に影響を与える建物の造りがある
Low-Eガラス以外にも電波に影響を与える建物の造りがあります。基本的に金属やコンクリートといった材質ものは電波を遮蔽しますので使用には注意が必要です。携帯電話以外にも、テレビやラジオなど電波を使用する機器は同じように影響を受ける恐れがあります。
電波に影響が出るものは結構あるのね
基本的に電波は窓から家の中に入って来るので、窓ガラスを工夫することで影響を抑えることはできるよ
エコガラスによって電波に影響が出る条件とは?
窓にLow-Eガラスを使用したからといって、必ず携帯に症状が出るわけではありません。もちろん、何の問題もなくスマホが使えているケースもあります。 ただ、ガラス以外の様々な要因が重なることで、症状が出てしまうケースが実際にあり、ガラスメーカーのサイトでも、注意事項として掲載されています。
- 山間部など敷地の周囲が山や森で囲まれていて屋外も電波が弱い
- となりの家や倉庫等が隣接していて、電波を遮蔽している
- 携帯を使用する部屋(リビングなど)の窓面に対して最寄りの基地局の位置が悪い
- 部屋の窓が極端に小さかったり、数が少ない、部屋の高いところに窓がある
携帯基地局の位置や距離も関係しているの?
基地局からの電波は強いので部屋の中まで届くけど、携帯側から出している電波は弱いので、Low-Eガラスの影響を受けると基地局までうまく届かない場合があるんだ
Low-Eガラスを建物に使用する場合に気を付けることは?
新居に引っ越した際に、電波で困らないためにはどうしたらいいのでしょうか?
建物の設計段階でできる予防策と完成後にできる改善方法について説明します。
フェムトセルというのはなに?
フェムトセルは、自宅用の小型基地局のことで、屋内から携帯の電波が出るので音声通話の症状を改善することができるよ。キャリア携帯を持っている人なら無料で借りることができるよ。
家を建てる時は、電波のことも考えなきゃね
もし、家で携帯が繋がらない時は、こちらの改善方法も参考にしてね
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