新築や建替え、リフォームなどで新居に引っ越した際に、携帯やスマホが急に繋がりにくくなったり、ネットが遅くなったなどの電波障害が起きるケースが増えています。
例えば、窓の外やベランダなど、建物を一歩出ると全く問題ない場合は、家の構造や使用している建材の材質が電波に影響を与えている可能性があります。
楽しいはずの新生活で、まさかスマホが繋がらなくなるなんて思ってもいなかったあなた。
このページでは、どんな建物が電波に影響を及ぼすか解説します。
自宅の建物が電波に影響してるなんて、そんなことあるの?
省エネ住宅と言われる最近の家は、電波を止めることがあるんだよ
- 最近、家を新築や建替えした
- 窓や外壁など、家をリフォームした
- 建物の外は問題ないのに、室内だけ症状が出る
原因① 家の構造による影響
住宅の構造には、大まかに分けて3つあります。
木造(W造)と鉄骨造(R造)、鉄筋コンクリート造(RC造)です。
建物の骨組みにどんな材料を使っているかで、電波への影響が大きく変わります。
この項目では、建物の構造が電波に与える影響についてみていきましょう!
木造の電波特性
【影響小】電波を通しやすい
鉄骨造の電波特性
【影響中】 電波を通しにくい
鉄筋コンクリート造の電波特性
【影響大】 電波をかなり遮る
建物の構造なんて気にしたことないわ
電波を止めやすい素材としては、金属やコンクリートがあるよ
原因② 外壁の材質による影響
木造の家であっても、外壁にどのような材質のものを使っているかで、電波への影響が変わります。
特に最近増えているガルバリウム鋼板を使用した外壁は、電波をかなり止めてしまいます。
木質系外壁の電波特性
【影響小】 電波を通しやすい(ただし、ログハウスの壁は電波を止めやすい)
モルタルやALCパネルの電波特性
【影響中】 電波を遮りやすい
金属外壁の電波特性
【影響大】 電波をかなり遮る(ガルバリウム鋼板)
ガルバリウム鋼板ってなに?
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムが55%、亜鉛が43.4%、シリコンが1.6%入ったアルミ亜鉛合金のめっき鋼板だよ。耐食性、加工性、耐熱性、耐久性に優れ、住宅などの外壁や屋根に多く採用されている建材なんだ。
原因③ 断熱材の種類による影響
外壁内や屋根裏に使用する断熱材も金属を使用しているものがあるので、電波に影響を与える場合があります。
グラスウールやロックウールなどは、中身の素材は比較的電波を通しますが、表面に貼ってあるアルミ箔のフィルムが電波に影響を与えます。
プラスチック(ウレタン)系断熱材の電波特性
【影響小】 電波を通しやすい
グラスウール断熱材の電波特性
【影響中】 (アルミ箔のフィルムが) 電波を通しにくい
ロックウール断熱材の電波特性
【影響中】 (アルミ箔のフィルムが) 電波を通しにくい
断熱材の種類までは正直分からないわ
外壁は基本的に電波を通さないと思った方がいいよ
電波は通常窓から入ってくる場合が多いよ
原因④ 窓ガラスの性能による影響
建物の壁は電波を遮りやすいため、大抵の場合、電波は窓から屋内に入ってきます。
ただし、網入りガラスや金属膜入りのLow-Eガラスなどは、電波に影響を与えてしまいます。
Low-Eガラスってどういう窓ガラスなの?
Low-Eガラスとは、複層ガラスに特殊金属膜をコーティングしたエコガラスのことで、断熱・遮熱効果が高く光熱費の節約に繋がるんだ
対策や改善するにはどうしたらいい?
建物が原因になることは分かったけど対策はあるのかしら?
家の造りが原因による電波対策は4つあるよ
自宅で繋がりやすい携帯回線調べます