楽天モバイルは、2019年10月から、移動体通信事業者(MNO)としてスタートします。
すでに、楽天モバイルを利用している人も、これから、乗り換えようか迷っている人も、果たして、楽天モバイルMNOが繋がりやすくなるのか気になっているはず。
「電話中に音飛びする」「アンテナ表示が不安定」「データ通信がエラーになる」
などの症状で困っている方は、楽天モバイルで使用している電波の状態が悪い可能性があります。
この記事では、これまでの格安スマホ(MVNO)としての楽天モバイルと、通信キャリア(MNO)となった後の楽天モバイルの電波の繋がりやすさについて検証します。
楽天モバイルはいつMNOになるの?
2019年10月から、商用ベースでスタートし、段階的にサービスを広げる予定だよ
楽天モバイルは、MNOになると、自社回線とau回線を使用する
格安スマホ(MVNO)の楽天モバイルが利用している電波は、ドコモとauの2回線です。
通信キャリア(MNO)になった後は、楽天モバイルの自社回線とau回線を併用します。
ではなぜ、MNOになった後でもau回線を利用するのでしょうか?
その理由は、KDDIの通信設備を借りることで、何千億円とも言われる基地局建設にかかるコストと何年もかかる工期を短縮ができるためです。
そして、最終的には楽天モバイルの自社回線に一本化される予定です。
同じく後発組だったソフトバンクは、当時キャリアとして存在していたVodafoneを買収して、既存の基地局を利用できたため、今回の楽天モバイルのケースとは事情が大きく異なります。
格安スマホ(MVNO)の楽天モバイルは、ドコモ回線とau回線を使用
通信キャリア(MNO)の楽天モバイルは、自社回線とau回線を使用
- 自社回線は1.7GHz帯(4G/LTE)を使用(当初は、東京23区、大阪市、名古屋市のみ)
- 東京23区、大阪市、名古屋市以外は、 auの4G LTEを使用
楽天のMVNOとMNOの違いって?
これまでの楽天モバイル(MVNO)では、ドコモやauのキャリアから携帯通信インフラを借りて、サービスを行ってきたんだ。
通信キャリア(MNO)として生まれ変わった後は、基地局などの通信インフラの整備や、自社開発の端末を発売することができるよ。
楽天モバイルは、MNOになると、電波はつながりにくい?
自社回線になった場合の楽天モバイルは繋がりやすくなるのでしょうか?
楽天モバイルでは、現在急ピッチで基地局建設が進んでおり、 2019年10月のサービス開始時には、東京23区、大阪市、名古屋市でサービスを開始する予定です。
ここでは、MVNOの楽天モバイルの回線と、MNO後の楽天モバイルの周波数と繋がりやすさの関係について解説します。
MVNOのドコモ回線で使用している主な周波数帯
- Band 1 (2.1GHz)
- 全国の広いエリアで使える周波数。 屋内には届きにくい
- Band 3 (1.8GHz)
- 東名阪で運用されている周波数。山間部では届きにくい
- Band 19 (800MHz)
- 低い周波数でプラチナバンドと呼ばれる。家の中でも繋がりやすい
MVNOのau回線で使用している主な周波数帯
- Band 1 (2.1GHz)
- 全国の広いエリアで使える周波数。 屋内には届きにくい
- Band 26 (800MHz)
- 低い周波数でプラチナバンドと呼ばれる。家の中でも繋がりやすい
楽天モバイル回線で使用する周波数帯(2019年10月から)
- Band 3 (1.7GHz) ※楽天モバイル自社回線
- 当初は、東京23区、大阪市、名古屋市で展開。屋内には届きにくいが、速度は速い
- au Band 1 (2.1GHz) ※auの無線設備を使用
- 東名阪以外で使用。屋内には届きにくい
- au Band 26 (800MHz) ※auの 無線設備を使用
- 東名阪以外で使用 。家の中でも繋がりやすいプラチナバンド
楽天モバイルで使える周波数は一つだけ?
当初、4G LTEで割り当てられている周波数は、Band 3 (1.7GHz帯)だけだよ。
他社が使用しているプラチナバンドと呼ばれる低い周波数帯がないため、自社回線だけだと、屋内や田舎では繋がりにくい可能性が高いよ
楽天モバイルの基地局建設計画はどうなってるの?
2019年10月1日のサービス開始当初は、限定的なサービス提供を予定しています。
楽天モバイルでは、クラウド上でネットワークを構築する完全仮想化をインフラの柱としています。
当初は、サービスを限定しながら、ネットワークの安全性を確保しつつ、次のステップに進む予定となっています。
2026年3月末まで、KDDIの通信ネットワークをローミング利用しながら、日本全国での基地局建設を進め、自社回線での通信ネットワークを構築する計画です。
楽天モバイルの基地局建設計画(2025年末まで)
地域 | 基地局数 | 人口カバー率 |
北海道 | 961 | 92.3% |
東北 | 3,382 | 92.2% |
関東 | 7,096 | 98.0% |
信越 | 1,134 | 93.7% |
北陸 | 572 | 92.9% |
東海 | 3,866 | 98.1% |
近畿 | 3,628 | 97.8% |
中国 | 2,253 | 91.4% |
四国 | 1,174 | 91.7% |
九州 | 3,143 | 93.5% |
沖縄 | 188 | 96.3% |
全国 | 27,397 | 96.0% |
基地局建設計画に遅れ(2019/8/14)
10月に携帯電話事業に参入する楽天モバイルの基地局整備が遅れていることがわかった。総務省は6月末の基地局数が計画を下回ったことを受け、7月に工事の迅速化と計画の修正を要求。同社は事業の開始当初に利用者数を制限する方針で、サービスを本格的に始める時期は見通せない。携帯料金の競争に影響する可能性も出てきた。
日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48558790U9A810C1EE8000/
基地局建設の遅れは気になるわね
都市部の基地局は、既存のキャリア3社で飽和状態だから、新たに建設予定地を探すのだけでも難しいのが現状なんだ
楽天モバイルは繋がりにくい? まとめ
楽天モバイルのMNOとMVNOによる電波の違いはいかがでしたか?
すでに楽天モバイルを利用中の方も、これから契約しようか悩んでいる人も、少しでも参考になれば幸いです。
楽天モバイルがんばって欲しいわね
これからの楽天モバイルの動きに目が離せないね
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